直美(ちょくび)という言葉をご存じでしょうか?
最近、美容医療業界に直美医師が増え、大きな問題になっています。
美容医療業界は、男性美容医療、女性美容医療が現在需要が増えていますが、
それだけ医師が不足し、直美(ちょくび)が増えている要因にもなっています。
この記事では、男性美容医療関係の直美医師における美容医療業界のリスクやトラブル、
また直美医師を避けるためにどうしたら良いかを書いていきます。
この記事でわかること
・直美(ちょくび)とは?
・直美(ちょくび)が増えている理由
・直美(ちょくび)医師に手術を受けるリスク
・直美(ちょくび)医師のトラブル
・直美(ちょくび)の見分け方
・直美(ちょくび)医師がいないクリニック選び
直美(ちょくび)とは?
直美(ちょくび)とは端的に言うと、初期研修を終えてすぐに美容外科など美容医療の道に進む事を言います。
医師になる人は、医学部を卒業し、医師国家試験に合格すると、初期研修を2年間受けることが医師法で定められています。
初期研修では、内科・外科・救急・麻酔科などの診療科で基礎を習得し、
3年目からは、専攻医として専門科での本格的な勉強をしていきます。
現在毎年200名程度が直美(ちょくび)医師になることを選択していると言われています。
直美(ちょくび)が増えている理由
最近では、美容医療の需要が増加しています。
美容医療とは、顔の整形や脂肪吸引などの痩身、医療脱毛、
男性であれば包茎手術や亀頭増大手術などが有名です。
美容医療は基本的に健康な人を対象にするため、
保険診療ではなく自由診療で行われます。(いわゆる保険が利かない診療)
美容医療は労働時間が短く、緊急事態が少ないにも関わらず収入が多いです。
初期研修を終えたばかりの医師は、年収450万円~900万円と言われており、
また、上下関係の厳しさや、命のやり取りをしている職場環境でストレスも大きい事で知られています。
1人前の医師になるためにはそのようなハードルを越えていかなければなりませんが、
美容医療では1年目から年収2000万円を超える人が出てきていると言われています。
美容医療業界の拡大により、医師が不足し、直美(ちょくび)医師が増えているのです。
直美(ちょくび)が増えている理由
・給料が高い
・専門科でのストレスがない
・美容医療領域の拡大に伴う医師の不足
【参考記事】年収2000万円超の求人がズラリ…美容クリニックに流れ込む医師たちの大問題「だから地方に医師がいなくなる」
直美(ちょくび)医師に手術を受けるリスク
前述の通り、直美(ちょくび)医師は研修医からすぐに美容医療業界に入っているため、実績としてはほぼ無いに等しいです。
そのような医師に顔や身体の大切な部分にメスを入れられるのです。
美容医療のクリニックに入った時点で、研修は行うと思いますし、絶対に失敗するというわけではないと思いますが、
未熟な医師にメスを入れられるのはリスクでしかないでしょう。
また、経験がない状態で診察をされるわけですから、
正しい治療や手術をしてくれるかわからないというリスクもあります。
直美(ちょくび)医師に手術を受けるリスク
・経験が少ない医師に診察される
・経験が少ない医師の治療・手術を受ける
・仮に失敗してもその医師はどうしようもない
直美(ちょくび)医師のトラブル
直美(ちょくび)医師のトラブルとして、一番大きな問題は手術の失敗でしょう。
手術失敗によるトラブルは、多くが示談として済まされる場合が多いため、インターネット上など公にならないケースがほとんどです。
この事も直美(ちょくび)医師によるトラブルが増える要因の一つになっていると可能性はあるでしょう。
プロクリニックの二瓶さんがYoutubeで注意喚起されていましたが、亀頭増大手術の失敗が多発しているという内容でした。
失敗した医師が直美かどうかは明言されていませんが、このような手術ミスが直美医師による発生している事実は存在しています。
しかし、手術の内容的に患者も受けた事自体が恥ずかしいという事もあり、表に出ていないことも多いようです。
直美医師による医療ミスの話
公には出てきませんが、直美医師による手術ミスは多発しています。
特に男性美容医療は急激に需要が広がった事で、医師が足りず、直美医師の増加と手術ミスの増加が比例して増えているようです。
ここでは直美医師による手術ミスの事例を一部紹介します。
直美医師による医療ミス
・包茎手術で包皮を切りすぎて痛み、出血がある
・包茎手術で包皮を切ったが余ってしまったまま縫合した
・亀頭増大手術で薬剤を注入したが、注入箇所をミスし亀頭が壊死した
・バック筋膜切除の手術で血管や尿道を傷つけ大量に出血した
これはあくまで一部の話ですが、このような目に合わないために、クリニック選びは慎重に行いましょう。
直美(ちょくび)の見分け方
直美かどうかを一般の人が見分けるのは非常に難しいです。
ただ、男性美容医療における「専門医」がそのクリニックにいるかどうかわかれば、ある程度の解決は見込めます。
包茎手術などの男性美容医療においては、
「泌尿器科の専門医」
「形成外科の専門医」
という専門医がいるクリニックもしくは、専門医のみが手術をしてくれるクリニックを選ぶべきです。
次で専門医について解説します。
泌尿器科の専門医の調べ方
泌尿器科の専門医は、日本泌尿器科学会のホームページで名前を検索可能です。
→日本泌尿器科学会の専門医一覧検索ページ
このページから医師の名前を検索し、専門医はここに名前が登録されています。
泌尿器部分の手術ですので、泌尿器科の専門医であることは非常に重要です。
形成外科の専門医の調べ方
形成外科の専門医は、日本形成外科学会のホームページで名前を検索可能です。
→日本形成外科学会のホームページ
このページから医師の名前を検索し、専門医はここに名前が登録されています。
美容医療部分の手術ですので、形成外科の専門医であることは非常に重要です。
直美医師がいないクリニック選び
直美がいるクリニックといないクリニックを判別するのは不可能に近いです。
そこで、クリニックがしっかり研修を行っているかである程度リスクを回避することが可能です。
クリニックの研修期間比較
※研修期間がわかる一部のクリニックを記載しています。
クリニック名 | 研修期間 |
ABCクリニック | 4ヶ月以上 |
東京上野クリニック | 1〜6ヶ月 |
メンズライフクリニック | 3〜6ヶ月 |
アトムクリニック | 2週間〜 |
特にABCクリニックは専門医が多数在籍しており、学会にも積極的に参加し論文の発表などを行なっているようで、安心できるクリニックの一つです。
クリニックを選びに医師の技術は欠かせませんので、カウンセリングでも医師としっかり話すことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
直美(ちょくび)問題は美容手術を受ける人に取ってかなり深刻な問題です。
この記事では、男性美容医療領域の直美(ちょくび)問題について解説しましたが、もちろん女性美容医療領域も同じように直美(ちょくび)問題が起こっています。
美容手術を受ける人は、できる限り直美(ちょくび)を避けて、理解・調査をした上でクリニックを選ぶようにしましょう。
コメント