コラム
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2017.02.08
不調のシグナル! 色のついた精液には要注意
あなたの精液は何色ですか?
一般的に白濁液などと呼ばれる通り、基本的に男性の精液は半透明から白っぽい色をしています。しかし、場合によってはこの白いはずの液体が黄色や赤に濁ることがあります。
特に気にしなかったり、気になってもことがことなので他人に相談するのも気が引けてそのままにしていた。というケースもあるでしょうが、ちょっと待ってください。
もしかしたらその濁った精液は体調不良のサインかもしれません。赤や茶色に濁った精液の場合
精液が赤系の色に染まっている場合、多くは血精液症という症状を発症しています。
赤やピンクの精液であれば出血が比較的新しく、濁った茶色や黒っぽい精液であれば出血してから時間が経過しているとみて間違いはないでしょう。
原因の多くは前立腺や尿道などに炎症が起きて、そこから出た血が精液に混ざったものです。また年齢や疾患によって血液の凝固反応が鈍かったり、血管が脆弱になっていたりする場合、射精時に精嚢の微小血管からの出血が認められることもあります。
40代以降の男性に多く、痛みを伴わない場合がほとんどで、たまの出来事であればさほどの問題はありません。
ただし、ごくまれに前立腺に結石や、精嚢腺がんなどの重篤な障害が原因となって出血している場合もあるので、長く続く場合は精密検査を受ける方が良いでしょう。黄色に濁った精液の場合
もともと体質的に黄濁しやすい方がいます。このケースは問題にする必要はありません。
それ以外では以下のようなケースが考えられます。
ひとつめは膿精液症を発症している場合です。精嚢になんらかの細菌が侵入し、感染症を発症した状態で、その結果として精液に膿が混じるようになります。
基本的には自然治癒するものですが、場合によっては精嚢の機能の低下を引き起こし、最悪不妊の原因ともなるので、要注意です。
もうひとつの理由としては、淋病やクラミジアなどの性感染症が考えられます。これまでは白っぽい精液だったのに突然黄色っぽい精液が出るようになった場合、その直前に普段のパートナーとは違う相手との性行為を行ったなどの記憶があれば、性感染症を疑う必要があるでしょう。
その他、前立腺が炎症を起こしている場合にも黄濁した精液が出ることもあります。いずれにせよデリケートな部分の問題なので、たとえ医師が相手であっても他人に相談するのは、と腰が引けてしまうことはあるでしょう。ですが、そのためらいが原因で手遅れになってはもともこもありません。
医師はそれが仕事で専門ですので、相談ひとつで動揺したり何かを思ったりするようなことはありません。不調が続いた場合は迷わず専門医を受診するようにしてください。-
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