コラム
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2015.08.21
25%が再発?!尖圭コンジローマとは
尖圭コンジローマとは、最近増加傾向にある性感染症の一つです。症状としては性器や肛門のまわりにイボのようなものが出来てしまいます。潜伏期間が長く治療後の再発率も高いので、感染機会の特定が難しい場合があります。
今回は尖圭コンジローマの原因と治療法を紹介します。
原因
尖圭コンジローマの原因はHPV(ヒトパロピーマウィルス)の6型、11型などです。HPVには100以上の種類があり、なかにはガンになる危険の高いものもあります。
感染経路の多くが性的接触ですが、感染してからイボが確認されるまで3週間から8ヶ月くらいかかるといわれています。かゆみや痛みある人もいますが、それがない人のほうが多いため「いつ」「どこで」感染したのかを特定しづらいことが大きな特徴です。ですから、パートナーにも感染させている場合が多いので、パートナーの人も検査をする必要があります。
ちなみに、性的接触以外にもお風呂のタオルやノズルの汚れた温水便座で洗浄しすぎてもまれに感染することがあるので注意してください。
症状
ほとんどの人が性器や肛門の周りにイボができます。男性の場合は主に亀頭の先端部分や包皮の内側、外側や肛門などです。
女性の場合は主に大小陰唇(だいしょういんしん)や尿道口、肛門などのほかに膣や子宮頸部などの性器の内側にもイボが発生します。ちなみに、まれに口にも発症することがあります。
放っておくと、イボの数が増えて患部も広がるばかりでなく、悪性のHPVに感染している可能性も高まります。その場合、陰茎ガンになる可能性があるだけでなく、パートナーに子宮頸ガンを発症させてしまう危険もあります。
尖圭コンジローマは自覚症状がほとんど無いといわれていますが、かゆみや痛みを感じることもあるので、それを感じたりイボを発見したらすぐに医師の診断を受けましょう。
治療方法
皮膚科でなら男女ともに診てもらえて、女性なら婦人科、男性なら泌尿器科でも診てもらえます。
男性はこれまでに飲んでいた薬やサプリメントなど、過去の病歴やイボの場所、気づいた時期を書いたものを持っていくと良いでしょう。
女性は受診の際に基礎体温表があると便利です。ない場合は直近2~3回の生理がいつ来たのか、何日続いたのかを覚えておくと良いでしょう。ほかにも最近飲んでいる薬やサプリメント、過去の病気、手術の名前とその当時の年齢を書いたものを持っていくと良いでしょう。
前の日に性行為はせず、受診の直前にはビデを使わないようにしましょう。また、生理中の受診はさけるように注意してください。治療法は薬による治療法と外科的な治療法の2種類があり、薬による治療法は自分で患部を治療するという方法です。
外科的な治療法で電気分解で患部を除去するなどの方法があります。
目に見えるイボは取れてもウィルスはその周辺に残っているため、治療後3ヶ月以内に約25%が再発するといわれています。ですから、男性は再発防止のためにペニスの余分な包皮を切る手術を合わせて行う人も少なくありません。仮に治療が長引いたとしても深刻に考えることはなく、HPVはウィルスなのでしだいに免疫力が高まっていき症状は出にくくなっていきます。症状が治まるまで根気よく治療を続けましょう。
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