コラム
column
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2016.09.30
理想的な射精回数ってあるの? 身体、心への影響は?
「射精し過ぎは体に悪い」は本当?
たとえば精力盛んな高校生時代、「あまりマスターベーションばかりしていると頭が悪くなる」といった話を聞いたことがある方も少なくないでしょう。
あるいは、「一生のうち射精できる回数(精液を製造できる絶対量)が決まっているので、あまり繰り返しているといざという時に役に立たなくなる」なんて話もご存知かもしれません。ただ、よくよく考えてみれば、誰が何回射精したからどれだけ成績が下がった、あるいは精液量が減ってしまった、なんて調査をすることは現実的に難しく、従っていずれも医学的な根拠は無い流言だと考えられます。
では、実際に射精を繰り返すことでどんな影響があるのでしょうか?
ここでは、射精回数が体に与える影響と理想的な射精回数について考えてみましょう。射精することで起こる身体の変化
本来、射精は次世代を残すために必須のメカニズムですが、我々人類(と一部の霊長類)は自ら快楽を得るためにマスターベーションにより射精することができます。
これはもちろん快感を得ることで性欲やストレスを発散することが大きな目的ですが、実は本人が自覚しないところでさまざまな変化が起こっています。まず顕著なものとして、貯蔵されている精液の更新効果が挙げられます。生物の身体はうまくできたもので、不要な成分は積極的に代謝し、吸収してしまう機能が備わっています。
精子は非常に熱に弱く、元より“一定の距離”を移動しきるだけのエネルギーしか持ち合わせていないため、長時間体温環境の中で留まり続けると次第にその活性を失っていきます。
そして最終的に「不要な成分」として、身体に吸収されるのです。
こういった、いわゆる精子の「消費期限」は大体3日程度と言われています。次に、男性ホルモンの分泌量の増加が挙げられます。
性的快感を得て、雄としての使命(=射精)を果たすことにより、身体はより活発に雄としての役割を果たせるよう、ホルモンバランスの調整が起こります。
これは、野生動物の世界にはいわゆる繁殖期というものがあり、限られた期間においてより多くの子孫を残すために当然の反応ですが、こと人間社会で生きる我々にとってはいささか不都合な部分もあります。男性ホルモンは、要は男性的な特徴を高める効果をもたらす成分ですが、具体的な影響の中に、体臭の増加や抜け毛を引き起こすことが挙げられます。
もちろん、骨を太くしたり、ポジティブな気分にさせたりと良い効果もあるものの、元々体臭や薄毛に悩まれている方などは、気になるポイントかもしれません。ただ、確かにホルモンバランスに影響を与える射精ですが、別にこれだけで男性ホルモンが過剰に分泌されるわけでは決してなく、普段の食生活をはじめとした生活習慣でいくらでも調整できるものですので、神経質にならなくても大丈夫でしょう。
結局何回が「理想的」?
特に大きなデメリットがあるわけでもなく、性欲を発散したいという自然な感情からの行為ですので、最低●回、最高●回と一義的に言えるものではないでしょう。
子作りを念頭に置かれるのであれば、常に新鮮な精子を維持できるよう、3日に1回程度は射精しておくのが好ましいとは言えます。
ですが、一番大切なことは、変に神経質にならず、自分自身の身体に素直に付き合ってあげることでしょう。射精をし過ぎることの悪影響というのは、実質ほとんどありません。
ただ、射精をした際に色の変化があるなど、何らかの変化が見られた場合は医師に相談することをおすすめします。-
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