コラム
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2019.09.19
排尿の悩みがある方はチェックしておきたい! 「前立腺肥大症」とは
前立腺肥大症というのは、膀胱の下に位置する前立腺が大きくなって尿道を圧迫する病です。
「最近トイレで尿が出にくい」「頻尿になった」「残尿感がある」といった症状を感じている方は、前立腺肥大症にかかっている可能性があるので早めにお医者さんに相談しましょう。
この記事では前立腺肥大症の具体的な症状と原因、治療法について解説していきます。前立腺肥大症の症状をチェックしよう
前立腺肥大症の初期症状としては、トイレが近くなる、尿の勢いが弱くなるといったものが挙げられます。この症状を放置すると、トイレに行ってもなかなか尿が出なくなり、お腹に力を入れてやっと排尿できるような状態に陥るのです。さらに、尿を我慢できず夜中に何度も起きてしまったり、排尿後にも残尿感が残ったりする方も多いもの。トイレのことが心配で長時間の外出や運動ができなくなるなど、生活に支障が出るケースもあります。
前立腺肥大症の症状が進行すると、尿道が閉じたような感じになってしまいます。こうなると尿が出なくなる危険性も考えられるので、早めにお医者さんに相談したいですね。前立腺肥大症を発症する原因
前立腺肥大が起きる原因については、はっきりしたことが分かっていないというのが現状です。加齢によって前立腺肥大症を発症するケースが多いことから、加齢が関係していることは確実視されています。
若い頃に精巣を失った男性は前立腺肥大症を発症しません。このことから、加齢によって男性ホルモンの分泌量に変化が起こり、前立腺肥大が起こるという説が現在有力です。また、糖尿病や高血圧、肥満といったメタボリック症候群に関係する生活習慣病がある男性は前立腺肥大症になりやすいことも分かっています。前立腺肥大症の診断法
排尿障害などの症状があるときには、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。
病院では、国際前立腺症状スコア(IPSS)と呼ばれる世界共通の尺度を使って症状を診断します。前立腺肥大症の疑いがある場合には超音波検査やX線検査、血液検査や尿流量の測定などをおこないます。前立腺肥大症の治療方法
前立腺肥大症と診断された場合、軽症ならば薬のみで治していくことが可能です。前立腺や尿道の緊張を緩和する薬や前立腺を小さくする薬を処方されたとおりに服用すれば、次第に症状は改善していきます。抗男性ホルモン剤などを使って治療を進めることもあります。
前立腺肥大の症状が進行しており薬だけでの治療が困難な場合には、手術をする可能性も考えられます。かつては開腹手術をするのが一般的でしたが、現在では尿道を通じて前立腺肥大症の手術ができるようになりました。尿道から内視鏡を挿入し、電気メスを使って前立腺を内側から削り取るという手術で症状を改善することができます。手術時間は1時間前後ですが、体に負担がかかるので入院が必要です。前立腺肥大症は50代以上の男性に多く見られる症状ですが、若い世代であっても発症することがあります。症状を放置していると悪化して尿が出なくなる可能性も考えられるので要注意。適切な治療をすれば前立腺肥大症は改善できるので、排尿の悩みがある方は早めにお医者さんに相談するのがおすすめです。
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