コラム
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2019.03.07
EDの原因を知って対処しよう。器質性EDの種類
EDには精神的な問題から発生するものと、体の機能の低下などから起こるものとがあります。体の機能が低下して起こるEDを「器質性ED」と呼び、物理的に勃起が阻害されることでEDになってしまうというのが特徴です。
ここでは、器質性EDの種類や原因についてご紹介します。血管障害によって起こる器質性ED
勃起はペニスに血液が集中することで起こります。そのため血液が流れる血管に障害が起きることで、EDになってしまいます。
血管障害によって器質性EDになってしまう原因は以下の通りです。・加齢による動脈硬化
血管は加齢とともに弾力性を失っていきます。弾力を失った欠陥は拡張しにくくなり、勃起に必要な血液を性器海綿体に送り込むことができず、EDになってしまうのです。早い人では30歳くらいからその兆候が見られます。
・外科手術や事故による血管の損傷
前立腺がん、直腸がん、腎移植、また事故による脊髄の損傷などの外傷によってペニスにつながる血管が損傷することも、器質性EDにつながります。
・糖尿病や高血圧
糖尿病によってインスリンが不足することでブドウ糖が血中にとどまり動脈硬化につながってしまいます。高血圧の場合、高い血圧が血管壁を圧迫し、コレステロールや中性脂肪が血管に付着しやすくなって動脈硬化を引き起こします。
神経障害によって起こる器質性ED
勃起は性的刺激が末梢神経によって中枢神経に伝えられることで起こります。そのため、神経に障害が生じると、性的刺激が伝達されにくくなってしまいEDになってしまうのです。
糖尿病性神経症、てんかん、脳卒中、パーキンソン病、多発性硬化症など、神経障害が症状にある病気にかかっていると、EDになる可能性が高くなりますので注意しましょう。
また、血管と同様に外科手術や事故などで神経が損傷されることでもEDになることがありますので、あわせて覚えておいてください。ホルモン分泌機能低下によって起こる器質性ED
男性の精巣で分泌される男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が低下することでEDになってしまいます。
男性ホルモンはいわゆる男性らしさを出すためのホルモンです。その働きの中には性欲や勃起力の向上など、性機能を維持するものも含まれます。加齢などによって男性ホルモンの低下が起こってしまうことで、性機能の働きが弱まり、EDになってしまうのです。神経の損傷などが少なければ内服薬で改善する
神経の外的な損傷が小さければ、バイアグラなどのED治療薬の投与で大幅な改善が期待できます。特に加齢や生活習慣病による動脈硬化が原因のEDである場合は、内服薬の投与でそのほとんどが改善できると言われています。
神経を損傷している場合でも、ペニスが性的刺激によって反応(膨らむ、動く)がある場合は、内服薬で改善することがありますので、まずは試してみるといいでしょう。まったく反応がない場合は、内服薬での改善は難しくなります。その場合は「ICI療法(ペニスに直接注射する治療法)」を受けることになりますので、かかりつけの医師に相談してみましょう。器質性EDの種類や原因をご紹介しました。器質性EDはそのほとんどが内服薬で改善できます。勃起しにくくなっても諦めず、専門医に相談するなどして改善を試みましょう。
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