コラム
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2016.02.23
男性が尖圭コンジローマに感染する原因と治療法
尖圭コンジローマとは、良性のヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こる性病です。
HPVに感染してから発症するまでの潜伏期間は、感染後3週間から8か月程度と個人差が大きくなっています。
尖圭コンジローマとはどんな病気なのか、しっかりと覚えておきましょう。男性の尖圭コンジローマの症状
男性の尖圭コンジローマはHPV感染後、潜伏期間を経て最初は先の尖った1~3mm程の小さなイボとして現れます。
多くは性器や肛門周辺の皮膚や粘膜にできますが、包茎の場合には包皮の部分に、オーラルセックスやアナルセックスなどでは口や直腸に感染することがあります。
放置しておくとイボは大きく成長して、数もたくさん増えて広がっていきます。表面は硬くざらざらしており、形は不規則なカリフラワーや鶏のトサカのような特徴的な形になります。
ピンクや茶色をしていることが多いですが、人によっては色や灰色などさまざまです。
イボには基本的に痛みはありませんが、刺激に弱いので下着にこすれて出血することがあります。
イボが大きくなり腐り始めると悪臭を放ちます。HPVは感染力がとても強いウイルスですが、感染しても尖圭コンジローマを発症する人は少ないです。
発症しなければ1年~2年ほどでHPVは自然に消えますが、発症した人は皮膚に定着しているのでHPVが自然に消えることはほとんどありません。尖圭コンジローマの感染経路
尖圭コンジローマの感染経路は皮膚や粘膜の接触であり、主に感染している人との性行為によって感染します。
また、治療後であってもイボが消えた数か月後まではウイルスが残っていることが多いので、イボがなくなっていても感染の可能性があります。
ウイルスは皮膚や粘膜の小さな傷から体内に侵入するので、特にアトピー性皮膚炎など皮膚の炎症がある人が感染しやすいです。
確率は非常に低いですが、お風呂のいすやタオルから感染することもあります。尖圭コンジローマの治療法と予防法
尖圭コンジローマに対しては、できたイボを取り除く手術や薬による治療が行われます。
しかし、HPVをなくすことはできないので再発することが多いです。
治療は初期の段階で行えば短期間で済みますが、大きくなって数も多い場合は長期に渡ります。
半年以上再発することなく検査にも反応がなければ完治したと判断され、治療は終了となります。尖圭コンジローマは、コンドームの使用によりHPVの感染を予防できます。
男性は亀頭周辺にイボができやすく、尿道にできた場合は治療が困難なためコンドームが有効です。
しかし女性器の外側やペニスの根元、肛門周囲にもイボはできるので、コンドームだけでは完全に防ぐことはできません。
発症は免疫力を強くすることで抑えられるため、健康的な食事や運動、規則正しい生活など、免疫力を高める生活をすることが大切です。-
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